Self-Discovery

したいことが見つからない?人生の「意味」を探す5つのステップ

「何をしたいのかわからない」「これでいいのかな」という思いを抱えているあなたへ。心理学の研究をもとに、自分らしい意味の見つけ方について、具体的な実践方法をご紹介します。

by

Takaya Yoshinaka

11/23/24

ファクトチェック済み

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本記事は査読付き学術論文および実証研究に基づいています。

本記事は査読付き学術論文および実証研究に基づいています。

一歩ずつ進める、あなたらしい意味の見つけ方

誰にでも、「自分は何がしたいんだろう」と立ち止まってしまう時があります。やるべきことはこなせているのに、どこか心が満たされない。そんな気持ちを抱えながら日々を過ごしているという方も、少なくないかもしれません。

実は、このような感覚は、より深い自分らしさを求めているサインかもしれません。自分の人生や生き方について立ち止まって考えられることは、新しいの大切な一歩となる可能性を秘めています。

1. 日々の小さな喜びに目を向けてみる

「人生の意味って何だろう」と考えすぎて、かえって疲れてしまうことありませんか? 実は、日常のふとした瞬間にこそ、大切なヒントが隠れているかもしれません。

普段の生活の中で、こんな瞬間があったことはありませんか。

  • 好きなことに夢中になって、気づいたら時間が過ぎていた

  • 誰かと話していて、自然と笑顔になっていた

  • 「もっと知りたいな」と興味がわいてきた

  • 何かを作ったり、表現したりして楽しかった

  • 空の色や音楽に心を動かされた

こういった瞬間を見つけるために、寝る前のほんの少しの時間を使ってみましょう。たとえば、今日一日の中で心が動いた場面を思い返してみるのです。スマホのメモ帳やノートに、簡単な言葉で書き留めておくのも良いかもしれません。

そうして集めた小さな発見は、やがてあなたらしい道しるべになっていくはずです。毎日の積み重ねの中から、自然と見えてくるものがあるかもしれません。

2. 「やりたいこと」ではなく「大切にしたいこと」を探る

「やりたいことが見つからない」と思う時、つい「何か新しいことを始めなきゃ」と焦ってしまいがちです。でも、まずは普段の何気ない気持ちに目を向けてみませんか。

日々の生活の中で、次のような気持ちを感じることはないでしょうか。

  • 誰かの役に立てて嬉しかった

  • 「ありがとう」と言われて心が温かくなった

  • 何かを最後まで頑張りきれて満足した

  • 新しいことを学べて楽しかった

  • 誰かと一緒に何かを作り上げられて良かった

これらの経験を深く理解するために、少し時間をかけて振り返ってみましょう。たとえば、誰かに「ありがとう」と言われて嬉しかった時、それは具体的にどんな場面だったのか。なぜその言葉がこんなにも心に響いたのか。そんなことを、ゆっくりと考えてみてください。

そうすることで、あなたが無意識のうちに大切にしている価値観が見えてくるかもしれません。それは必ずしも大きな目標や明確な夢である必要はありません。日々の小さな幸せの中に、大切なヒントが隠れているのかもしれません。

3. 思い出の中にヒントを探る

心理学の研究によれば、懐かしい思い出を振り返ることは、自分らしい道を見つけるのに役立つといいます。特に楽しかった思い出や、やりがいを感じた経験の中に、大切なヒントが隠れているかもしれません。

思い出の中から、次のような場面を振り返ってみましょう。

  • 子どもの頃、夢中になって遊んでいたこと

  • 学生時代に打ち込んでいた趣味や活動

  • 仲間と一緒に取り組んで達成感を味わった経験

  • 「すごく楽しかったな」と今でも覚えている出来事

  • 誰かに褒められて嬉しかった経験

たとえば、学生時代に夢中になっていた趣味を思い出してみましょう。その活動のどんなところに魅力を感じていたのか、なぜそれほど熱中できたのか。単に「楽しかった」で終わらせず、その感情の根っこにある理由を探ってみるのです。

そうした深い振り返りの中から、今の生活に取り入れられるものが見つかるかもしれません。もしかしたら、形を変えて今でも続けられる要素があるかもしれないのです。

4. 誰かと話してみる

もやもやした気持ちは、誰かと話すことで少し整理できることがあります。答えを求めるというより、話しているうちに自然と考えが整理されていくような感覚です。

そんな時、次のような方と話してみるのはいかがでしょうか。

  • 昔からの友人

  • 家族

  • 信頼できる先輩

  • 同じような経験をした人

  • カウンセラーなどの専門家

話をする時は、まず気軽な雑談から始めてみましょう。たとえば、最近あった出来事や、ふと感じた些細な気持ちなど。完璧な答えを求めすぎず、思ったことを素直に話してみるところから始めるのがいいかもしれません。

そうしているうちに、自然と会話が深まっていくことがあります。相手の経験談に耳を傾けることで、思いがけない気づきが生まれることも。一人で考え込むのではなく、誰かと対話することで、新しい視点が見えてくるかもしれません。

5. 小さな一歩を、気軽に始めてみる

「意味」は、実際に動き出してみることで少しずつ見えてくるものかもしれません。完璧を目指さず、できることから少しずつ始めていくのはどうでしょうか。

たとえば、次のようなことから始めてみませんか。

  • 気になっている本を一冊読んでみる

  • 昔好きだった趣味を少しだけ再開してみる

  • 新しいお店で食事をしてみる

  • 短い散歩を日課にしてみる

  • オンラインで新しい学びを始めてみる

大切なのは、「とりあえず1週間だけ」というように、気軽な気持ちで始めてみること。うまくいかなかったら、また別のことを試してみれば良いのです。完璧にできなくても、途中で変更しても、すべてが経験となって、少しずつあなたらしい道が見えてくるはずです。

そして何より、この「試してみる」という行動自体が、あなたの人生をより豊かにしていく一歩となるかもしれません。小さな変化や新しい発見が、次の一歩へとつながっていくのです。

まとめ時には立ち止まって

「意味」は、誰かに教えてもらうものではなく、日々の小さな発見や気づきの中から、少しずつ見えてくるものなのかもしれません。

焦る必要はありません。立ち止まることも、休むことも、考え直すことも、すべてあなたらしい道を探す大切なプロセスです。
ここでご紹介した方法は、あくまでも選択肢の一つです。あなたなりのペースで、試してみたいと感じるものから始めていただければと思います。

References

References

  • Abeyta, A. A., et al. (2022). "Nostalgia supports a meaningful life." Current Opinion in Psychology, 43, 167-172.

  • Fekete, M., et al. (2022). "A brief gratitude writing intervention decreased stress and negative affect during the COVID-19 pandemic." Journal of Happiness Studies.

  • Layous K., et al. (2017). "The proximal experience of gratitude." PLOS ONE, 12(7).

  • Desai MU., et al. (2019). "An investigation of experiences diagnosed as depression in primary care." Qualitative Psychology, 6(3), 268-279.

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